WETシステム研究会

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WETとは?

WETとは「生物応答(バイオアッセイ)を利用した水環境管理手法」であり、 河川等の公共用水域や事業場排水に含まれる化学物質の影響を総合的に管理する方法です。

従来までは、化学物質を個別に管理していましたが、WETは従来の手法を補完する新たな手法として注目を浴びています。

この生物応答(バイオアッセイ)を利用した手法の先行的事例として、米国におけるWET手法があります。現在日本では平成21年度より、環境省が国内への導入について調査・検討を進めています。

WETの意義と効果

WET手法の導入により、複数の化学物質が及ぼす水生生物への影響を、現行の法制度で規制されていない物質の影響も含めて、総体的に捉えることが可能となります。

また、排水中に有害な物質があれば、生物影響から明らかにできますし、その影響が一定以上の場合は、削減する手段を構築する必要があります。

WET手法の導入は、特に未規制の物質や製造過程で産生する物質の影響を捉える上で有効と考えられます。