主催 | (株)日水コン中央研究所及びWETシステム研究会 |
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期日 | 2012年2月24日(金)13:30~17:00 |
会場 | (株)日水コン会議室(2204,2205) |
プログラム | 「WETに関する国内外動向と技術的知見」 鑪迫典久 氏(国立環境研究所環境リスク研究センター) |
「生物毒性試験方法の概要と結果」 新野竜大 氏(株式会社LSIメディエンス) |
2月24日13:30~17:00に本社会議室(2204,2205)で「生物を用いた排水管理手法に関する最新事情」講演会(主催:日水コン中央研究所、WETシステム研究会)が開催されました。
講師は鑪迫典久先生(国立環境研究所環境リスク研究センター)、新野竜大先生(株式会社LSIメディエンス)です。両先生とも国の検討会に参画されており、我が国では第一人者の方です。
当日の参加人数は 93名(日水コン44名(うち、TV会議6名)、事業体及び他社49名)あり、外の寒さに比べて熱い講演会となりました。
標題の「生物を用いた排水管理手法」はWET(Whole Effluent Toxicity、全排水毒性試験)を用いた排水管理手法ですが、我が国では環境省を中心に検討が進められており、平成24年度を目途にガイドラインが作成される予定となっています。これまでの日本国内の排水規制は、特定物質を個別に管理・規制するものですが、国内で流通している化学物質は20000 種(CASホームベージを見ていると全てが流通している訳ではありませんが、物質数カウンターがどんどんと増えています)を越え、これら物質を個別に規制するのはほぼ不可能であること、またそれぞれの化学物質の複合効果についての評価も非常に困難であると言わざるを得ません。
WET は、こうした従来の排水規制の欠点を補完し、バイオアッセイにより排水などに含まれる多種多様な化学物質の複合影響を総合的に捉え、原因物質が判明しなくても対策を行える点が特徴です。
今後もこうした講演会などを通じてプロセス技術、 処理プロセス管理技術はじめ、最終的な総合マネジメント技術などについても情報収集していく所存です。