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用語集
このサイトで使われている用語や、水質や環境に関わる用語を集めました。
バイオアッセイ 内分泌かく乱物質 環境ホルモン
曝露(ばくろ) 同定 曝気(ばっき)
活性汚泥法 地球温暖化 京都議定書
地球サミット 食物連鎖 生物多様性
OECD 排水と廃水の違い CAS登録番号
四大公害 単為生殖  
バイオアッセイ

生物材料を用いて、生物学的応答から「生物への作用量を評価」する方法を言います。川の水や排水、大気や排気ガスなどが毒性が有るか無いかを、メダカやミジンコなどの生物を使って試験する手法です。

生物を意味するバイオ(Bio)と、分析や評価を意味するアッセイ(Assay)を組み合わせた言葉で、日本語では生物学的評価試験法、生物検定法、生物学的試験、毒性試験などと呼ばれています。

内分泌かく乱物質

内分泌とは、分泌腺から血液やリンパ管に分泌されることでで、内分泌腺から放出される物質をホルモンといいます。例えば、生殖腺、甲状腺などがあります。一方、外分泌とは分泌物を排出管(外分泌腺)を通して体外に放出することです。例えば、汗(汗腺)、唾液(だ腺)、母乳(乳腺)などがあります。

この「内分泌」される物質がホルモンであり、内分泌かく乱物質とは、ホルモンと同様の作用を持ち、そのホルモン本来の作用を乱す作用のある物質のことを称します。

環境ホルモン

環境中に存在している物質で、生物に対してホルモンのような影響を与えるもの。内分泌かく乱化学物質と同義語であり、通称でもあります。

曝露(ばくろ)

生物が化学物質や物理的刺激などと接触するプロセス(あるいは量)のことを言います。体内に取り込まれる経路は呼吸、食事、皮膚との接触などを複数あります。環境曝露、という使い方もします。

同定(どうてい)

同定とはある対象について、そのものにかかわる既存の分類のなかからそれの帰属先をさがすことです。化学の分野では、対象としている物質の種類を決定することを指します。

他にも、生物分類学では種名を調べること、地質分野では地層が堆積した時代区分を決定することを指します。

曝気(ばっき)

空気と液体を接触させて、液体に酸素を供給すること。類似語に、エアレーション(空気を送り込むこと)や通気(空気を液状中に送り込むこと)、散気(固形物中に空気を送り込み酸素を供給すること)などがあります。

活性汚泥法

下水・排水に空気を吹き込んで活性汚泥を発生させ、これを利用して、水中の有機物を分解し、浄化する方法。大都市の下水処理に広く用いられています。

活性汚泥とは、細菌類や原生動物などの微生物や有機性および無機性物質から構成されています。細菌類や原生動物などの微生物が、排水中に存在する有機物を酸化分解・凝集・吸着・沈殿分離し、繁殖・増殖を行うことにより生じます。

代表的な活性汚泥法のしくみ
地球温暖化

地球の平均気温が上昇すること。原因は人為的、自然的など諸説があります。

温暖化という呼称のため「暖かくなる・暑くなる」といったイメージが定着して、「暑くて氷が溶けて海面が上昇する」といった情報がクローズアップされがちである。実際には「年間平均気温の世界平均」が上昇するので、それに伴い降雨パターンや気象変化パターンが変化したり異常気象の頻度が上がったりという、深刻な気候変動への影響が懸念されている。

京都議定書

1997年京都市で開催された「第3回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)」で議決した議定書のことを、「京都議定書」と言います。

二酸化炭素(CO2)など6種類の温室効果ガスを、先進国全体で削減することを義務づけています。排出量取引などの京都メカニズムや、森林吸収源の算定などの仕組みも盛り込まれています。

地球サミット

1972年6月にストックホルムで開催された国連人間環境会議の20周年を機に、1992年6月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された首脳レベルでの国際会議のこと。地球環境の保全と持続可能な開発の実現のための具体的な方策が話し合われました。

この会議には100余ヶ国からの元首や首相を含め約180ヶ国が参加しました。この会議で、持続可能な開発に向けた地球規模での新たなパートナーシップの構築に向けた「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言(リオ宣言)」やこの宣言の諸原則を実施するための「アジェンダ21」そして「森林原則声明」が合意されました。また、別途協議が続けられていた「気候変動枠組み条約」と「生物多様性条約」への署名が開始されました。

その後開催された2つの国際会議(2002年ヨハネスブルグ「持続可能な開発に関する世界首脳会議」、2012年リオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ +20)」)も地球サミットと呼ばれています。

食物連鎖

動物や植物など生物種の間での「食べる・食べられる」という関係を指す言葉。

生物群集において、A種がB種に食われ、B種はC種に、C種はD種に食われるという、食う食われるの関係があるとき、A・B・C・Dは食物連鎖をなすといい,A→B→C→Dと表します。

自然界では、食物連鎖によって、物質やエネルギーが自然界を循環していますが、種が絶滅すると、この網の目のようにつながった自然界の絶妙なバランスが崩れてしまいます。このため食物連鎖は、生物多様性の保全の上でも重要な要素です。

生物多様性

生態系・生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していること。生物多様性条約では、生物の多様性を「生態系」「種」「遺伝子」の3つのレベルでとらえ、それぞれ保全が必要とされている。

  1. 様々な生物の相互作用から構成される様々な生態系の存在=生態系の多様性
  2. 様々な生物種が存在する=種の多様性
  3. 種は同じでも、持っている遺伝子が異なる=遺伝的多様性
OECD

経済協力開発機構(英: Organisation for Economic Co-operation and Development, OECD、仏: Organisation de coopération et de développement économiques, OCDE)は、持続可能な経済成長の支持、雇用の増大、生活水準の向上、金融安定化の維持、途上国の経済発展の支援、世界貿易の成長への貢献を目的に活動を行っている国際機関です。本部はパリにあり、公用語は英語とフランス語です。

排水と廃水の違い

「排水」は、水を外に排出すること、あるいは排出された水を指します。廃水」は、使用後の汚れた水のことです。「排水」を使う例は、生活排水、工場排水、排水基準、地下排水などです。「廃水」を使う例は廃水処理、工業廃水などです。

ちなみに、水を供給することを「配水」と言います。浄水場から水道の水を配る時は、「配水」です。

CAS登録番号

CASとは、米国化学会 (American Chemical Society) の情報部門 Chemical Abstracts Serviceのことで、化学情報の権威として世界に知られている機関です。CAS は公表されたすべての化学物質情報を収集・体系化し、CAS のデータベースは、世界の化学・製薬企業,大学,政府機関,特許発行機関から信頼され活用されています。CAS登録番号(CAS registry number)とは、化学物質を特定するための最大10桁の番号で、日本では、社団法人化学情報協会がCASの代理店業務を行い、CAS登録番号取得の取次ぎも行っています。

四大公害
単為生殖

大・小2種類の配偶子,すなわち卵と精子が受精することによって発生を開始するが、どちらか一方の配偶子のみで発生が開始する場合を単為発生といい、また、単為発生が正常の生殖過程の一部として認められる場合に単為生殖と言います。

単為生殖を行う多くの動物は、卵と精子の受精による有性生殖も行います。アブラムシやミジンコの場合生育環境が悪化するとふつうの有性生殖を行います。

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